20代が応募する建設業の求人票の書き方:直すべきは給与欄より「不安」
20代が建設業の求人に応募しない理由は給与額そのものより、「体力的にきつそう」「人間関係が怖そう」「自分が続けられるか分からない」という3つの不安です。給与欄を上げても応募が増えないのは、この不安が消えていないためです。求人票で直すべきは、検索される職種名、1日の流れ、誰が何を教えるかという教育体制、日給月給と雨天の日の扱い、モデル月収の内訳、そして現場と人の写真です。書いた条件は就業規則・賃金規定と一致させ、盛らないことが早期離職を防ぐ最短ルートになります。
→ 自社の場合はどうなる? Zoom30分・無料相談で個別に整理できます夜11時、22歳がベッドでスマホをスクロールしています。求人アプリの画面には、地元の建設会社が10社ほど並んでいます。彼は指を止めて1社を開き、3秒で閉じ、また下へ流します。彼が探しているのは、実は金額ではありません。**「ここで自分がやっていけるかどうか」**です。会社側は「日給1万5千円と書いたのに来ない」と言い、求職者は「金額は分かったけど、それ以外が何も分からない」と言う。ここが、5〜10人の建設会社で若手が採れない最大の理由です。この記事では、20代の指を止めるために求人票のどこを直すかを具体的にします。

20代は、何が怖くて応募しないのですか?
不安は3つに分けられます。
- きつそう:朝が早い、夏は暑い、体が持つのか。何時に始まって何時に終わるのかも分からない。
- 怖そう:怒鳴られるのではないか。年上の職人ばかりで、質問できる空気があるのか。
- 続けられるか:未経験で本当に覚えられるのか。資格はどうやって取るのか。3年後、自分は何ができるようになっているのか。
求人票の役割は、この3つに先回りして答えることです。ところが多くの求人票は「未経験者歓迎」「アットホームな職場」「社会保険完備」で埋まっています。この3語は不安を1つも消していません。近隣の同業10社を並べたとき、全部同じ文言なら、比べる基準は結局「金額」しか残りません。だから値上げ競争になり、金額を上げても応募が来ないのです。
給与欄を上げても、応募が増えないのはなぜですか?
日給の金額が上がっても、20代が知りたい「毎月いくら手元に残るのか」が分からないままだからです。ここは建設業に固有の問題です。
日給月給は、働いた日数で月の支給額が変わります。雨で現場が止まった日、正月やお盆の長い休み——本人からすると**「月ごとに給料が読めない働き方」**に見えます。求人票がこの説明を飛ばすと、読み手は最悪の想定をします。
だから書くべきは、金額そのものより内訳と条件です。
- 基本の日給と、月の想定稼働日数
- 残業代の考え方、諸手当(資格手当・皆勤・遠方の現場の手当)
- 雨天中止の日の扱い(休業手当が出るのか、他の作業に振り替えるのか)
- 現場への移動時間を労働時間に含めるのか
- 土曜出勤の有無と、その日の割増の扱い
このあたりの土台は日給月給の建設業、就業規則に絶対入れるべき賃金規定と雨で現場が休みになったら給料は?で整理しています。書けないなら、書ける状態に会社側を直す。順番はこちらです。
求人票のどこを、どう直しますか
| 直す場所 | よくある書き方 | 直した書き方 |
|---|---|---|
| 職種名 | 現場スタッフ募集 | 内装工(未経験可)/◯◯市の戸建て中心 |
| 仕事内容 | 内装工事全般 | 7時事務所集合→車で30分の現場へ2人1組→17時に戻って片付け |
| 教育 | 丁寧に指導します | 入社後3か月は職長の△△(この道18年)と組み、まず墨出しと材料の名前から |
| 給与 | 当社規定による | 日給◯円〜(月21日稼働の想定でモデル月収◯円/入社3年目・実在の社員の実績) |
| 休日 | シフトによる | 日曜・祝日/土曜は月2回出勤(割増の扱いを明記) |
| 将来 | 記載なし | 1年目に玉掛け、2年目に◯◯の資格取得を会社負担で支援 |
| 写真 | 社屋の外観 | 現場で作業する社員、休憩中の様子、教える側の顔 |
とくに効くのは教育の欄と写真です。「誰が教えてくれるのか」が名前と顔で分かると、「怖そう」がかなり消えます。20代が求人票で本当に読んでいるのは、会社の立派さではなく、明日そこに立っている自分の姿です。
書いた条件は、社内の書類と一致していますか?
ここを外すと、直した求人票が逆効果になります。
求人票に「土日休み」と書いて実際は隔週で土曜に出る。「残業ほぼなし」と書いて繁忙期は毎日2時間。盛った求人で採った人は、盛った分だけ早く辞めます。しかも辞め際に「話が違う」と言われれば、地域の同業にその話は伝わります。採用費と教えた時間が消えるだけでなく、次の採用まで難しくなります。
だから当事務所は、求人票を直す前に労働条件のほうを見ます。就業規則・賃金規定・雇用契約書に書いてあることと、求人票に書くことを一致させる。実態をごまかさずに、それでも魅力が伝わる形にする——これが採用定着士と社労士を兼ねている意味です。若手に刺さる休日・評価の見せ方は若手採用に強い就業規則にまとめています。
直すと、社長の毎日はどう変わりますか?
- 仕組みとしては:求人票が「金額の勝負」から「働く姿が見える文書」に変わります。書いた条件は就業規則と賃金規定に根拠があるので、面接でも入社後でも同じ説明ができます。
- だから会社はどうなるか:応募の数だけでなく質が変わります。1日の流れと条件を読んだうえで応募してくる人は、入社後のギャップが小さく、辞めにくくなります。
- 社長の毎日はどう変わるか:面接で「実は残業がけっこうありまして…」と言い訳から始める場面がなくなります。入社初日に労働条件通知書を渡しながら、求人票と同じ話ができます。「聞いてない」から始まるもめごとが消えます。
当事務所は建設業に特化しており、日給月給・雨天・移動時間・出張手当といった論点を毎月のように扱っています。求人原稿の作成から有料枠の運用までは、Indeed有料枠の運用費込みの月額報酬型で、いつでもやめられる形でお引き受けしています(※2026年7月時点)。進め方は採用コンサルティング(採用定着士)、金額は料金ページに公開しています。応募が止まっている原因の切り分けは「求人を出しても応募が来ない」建設会社が直すべき点もあわせてご覧ください。
いま出している求人票を、Zoom30分の無料相談でそのまま見せてください。3つの不安のうちどれが消えていないのかを指摘し、書き直す順番を決めるところまで、その場で進められます。
参考(一次情報)
- 求人を掲載する(Indeed 事業主向け公式): https://jp.indeed.com/employers
- ハローワークインターネットサービス(厚生労働省): https://www.hellowork.mhlw.go.jp/
- モデル就業規則について(厚生労働省): https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/zigyonushi/model/index.html
よくあるご質問
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