「求人を出しても応募が来ない」建設会社が直すべき点とIndeed運用
応募が来ない原因は「表示されていない」「表示されたが選ばれていない」「応募後に逃げられている」の3つに分かれます。求人票は仕事内容を1日の流れで具体化し、給与はレンジと内訳、休日・移動時間・雨天の日の扱いまで書く。Indeedは無料掲載だと埋もれるため、有料枠は「応募1件あたりいくらか」で判断します。応募が来たら当日中に返信し、その週のうちに会う——ここで勝敗が決まります。
→ 自社の場合はどうなる? Zoom30分・無料相談で個別に整理できます夜7時、従業員8人の外構工事会社。社長は現場から戻って事務所のパソコンを開き、1か月前に出した求人ページを見ています。応募、ゼロ。画面の自社の求人にはこう書いてあります。「未経験者歓迎」「アットホームな職場です」「社会保険完備」。試しに近隣の同業の求人を並べてみると——ほとんど同じ言葉が並んでいる。「そら、選ばれへんわな」。人が採れないのは業界のせいだと言われがちですが、同じ地域・同じ給与帯でも、応募が集まる建設会社は確かにあります。違いは、たいてい求人票と初動にあります。

そもそも、どこで応募が止まっているのですか?
まず原因を切り分けます。求人は次の3段階でふるいにかけられていて、どこで止まっているかによって打ち手がまったく違います。
- 表示されていない(そもそも求職者の画面に出ていない)
- 表示されたが、開かれない・応募されない(他社と同じに見える)
- 応募が来たのに、面接まで進まない(初動が遅い)
多くの求人媒体では、表示回数・クリック数・応募数が管理画面で見られます。この3つの数字を見ずに「給料を上げるか」と悩むのは、当てずっぽうで原因を探しているのと同じです。表示が数十回しかないなら原稿を直しても意味がありませんし、表示は数千回あるのにクリックが数件なら、原因は間違いなく中身にあります。
求人票の何を直せば、選ばれるようになりますか?
読み手は「この会社で働く自分」が想像できたときにだけ応募します。想像させるために書くのは、次の5つです。
- 1日の流れ:何時に集合し、どこの現場へ、誰と行き、何時に終わるか。「7時に事務所集合、車で30分の現場へ2人1組、17時に戻って片付け」——この3行だけで、他社の「未経験者歓迎」を追い抜きます。
- 仕事の中身の具体:戸建てか、マンションか、公共工事か。使う道具、扱う車両、現場の規模。応募者は自分の経験が通じるかを知りたがっています。
- 給与のレンジと内訳:下限だけを載せると「たぶん下限で採られる」と読まれます。基本給・手当・残業代の考え方を分けて示し、モデル月収は実在の社員の実績にもとづいて出します。
- 休日と、建設業ならではの条件:土曜の扱い、雨天中止の日の給料、現場への移動時間の扱い、遠方の手当。ここが書いていない求人は、経験者ほど警戒します。
- 写真:社屋の外観ではなく、現場と人の顔です。一緒に働く相手が見えるだけで、応募のハードルは大きく下がります。
ひとつ注意があります。求人票に書いた条件と、入社後の実際の労働条件が食い違うと、その時点で信用を失い、早期離職やトラブルの原因になります。書ける条件にするために就業規則や賃金規定を先に整える——この順番が結局いちばん早道です。移動時間や雨天休業の扱いは移動時間は労働時間か、雨天中止の日の給料で整理しています。
Indeedの有料枠は、どう考えればいいですか?
無料の掲載でも求人は出せますが、時間が経つほど新しい求人に押し下げられ、表示されなくなっていきます。「出したのに反応がない」の相当部分は、実は誰にも見られていないだけです。
- 仕組みとして:有料枠(スポンサー求人)は、クリックされたときに費用が発生する形が基本です。予算を決めて掲載順位を上げます。
- だから会社は:判断の物差しが「掲載費が高いか安いか」ではなく「応募1件あたりいくらかかったか」になります。1件あたりの単価が見えれば、来期の採用予算を根拠をもって決められます。
- 社長の毎日は:「金を払ったのに来なかった」というモヤモヤが消えます。数字が悪ければ原稿を直す、良ければ予算を足す——判断が単純になります。
順番を間違えないでください。原稿が弱いまま有料枠に出すと、クリック代だけを払って応募ゼロという最悪の結果になります。まず求人票を直し、それから出稿する。出稿後は最初の1週間で表示・クリック・応募の数字を見て、原稿か予算のどちらを触るかを決めます。ハローワークの求人と併用すると、応募の入口を分散できます。
応募が来た後の48時間で、勝敗が決まります
ここが、費用をかけずに最も効く場所です。求職者は同時に何社にも応募しています。
- 当日中に返信する:定型文で構いません。「ご応募ありがとうございます。◯日か◯日で面接できますが、ご都合いかがでしょうか」まで一度に送ります。
- その週のうちに会う:日程を1週間先に置くと、その間に他社で決まります。
- 現場を見せる:事務所での面接だけより、実際の現場を10分見てもらうほうが、入社後のギャップが減ります。
- 不採用の連絡もきちんと返す:地域の同業に話は伝わります。次の応募の質に効いてきます。
社長が現場に出ていると、返信は夜になります。それでいいのです。大事なのは翌日に持ち越さないこと。「電話が鳴らない」と嘆いていた会社が、返信を当日に変えただけで面接数が変わることは、めずらしくありません。
採って終わりにしないために、何を整えますか?
苦労して採った若手が半年で辞めると、採用費も教える時間も丸ごと消えます。応募を増やす取り組みと、辞めない会社にする取り組みは、セットで初めて意味を持ちます。休日・手当・評価の見え方を規則の側から設計する話は若手採用に強い就業規則と職人が辞めない就業規則、入社後の失踪・早期離職を防ぐ実務は定着と失踪の防止にまとめています。
当事務所には採用定着士が在籍し、求人原稿の作成からIndeedの有料枠の運用までを月額報酬型でお引き受けしています。いつでもやめられる形なので、「まず数か月試して、応募の動きを見てから決める」という進め方ができます(料金の考え方)。求人票に書ける条件を整えるところ——就業規則や賃金規定の側からも同時に手を入れられるのが、社労士事務所が採用を扱う強みです。Zoom30分の無料相談で、いまの求人票を一緒に見ながら、直す場所を具体的に洗い出せます。
参考(一次情報)
- ハローワークインターネットサービス(厚生労働省): https://www.hellowork.mhlw.go.jp/
- 求人を掲載する(Indeed 事業主向け公式): https://jp.indeed.com/employers
- 事業主の方のための雇用関係助成金(厚生労働省): https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/kyufukin/index.html
よくあるご質問
「人は増やしたいが、人件費が読めない」
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ご相談で最も多いのは、社長が現場に出ている従業員5〜10人の建設会社さまです。
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